昨日のPLLで、吉田Pが監修したHORI製の左手デバイス「タクティカルアサルトコマンダーF14」が発表されました。
キーボード+マウスで、左手デバイスを使っている方はそこまで多いわけではないと思うので、左手デバイスを2年程使ってきた私がこのデバイスについて現状発表されている情報の範囲内で感想を書いていきたいと思います。

ちなみに私は現在RazerのOrbwever Chromaを使用しています。
最初はG13を使っていたのですが、ちょっと大きかったのと、Orbwaverを試したときに、物凄く手に馴染んでいたので乗り換えました。
移動は08、12、13、14にWASDを割り当てており、メカニカルスティックはあまり使っていません。

左手用デバイスとは…?

左手用デバイスは、Logicoolが過去に販売していたG13、そしてRazerが現在販売しているデバイスが主流です。
約20~25個のキーがついており、そのキーに自由にキー入力などを割り当てることによって、各ゲームに特化した操作をすることができます。
また、G13の場合はアナログスティックがついているため、キーボードとマウスの操作を両立しながら、スティックによるキャラクター(あるいはカメラ)の移動をすることが可能です。

Razerの左手デバイスにも、スティックのようなものが付属されていますが、
厳密にはアナログスティックではなく、8方向に入力を受け付けるアナログ”風”のメカニカルスティックです。

突如発表された、G13の生産終了

2017年末、G13の生産が終了してしまいました。

左手デバイスでアナログスティックを搭載していたのはG13しかなく、G13を愛用されていたFF14ユーザーは在庫を買い漁りスタックしていたのではないかと思います。
(もしかしたらちゃんと探せばあるかもしれませんが、大抵中華製で品質も良くないです…)

今回発表されたHORI製の左手用ゲーミングデバイスにはなんとアナログスティックを搭載しており、G13の後継機として利用できるのではないか…?と期待の声もあります。

それでは、タクティカルアサルトコマンダーF14(以下、F14)の情報について見ていきたいと思います。

F14の利点だと思うところ

アナログスティック搭載

これは間違いないでしょう!
アナログスティックでキャラの移動ができるようになるということは、必然的にWASDが空くので、その分のキーをスキルのボタン等に割り当てることができます。

勿論、WASD操作に慣れてしまい今頃アナログスティックの操作は…という方はF14のキー8、13、14、15にWASDを割り当てて(画像を見てみると、Sキーに当たるXIVの部分が凹んでいますね)移動操作することも可能です。

Escキーが標準搭載されている

GameWatch様のこちらの記事を見てみると、左上にEscキーが割り当てられています。
Escキーは使用頻度はそれ程多くないのですが、使うことはあるため現在自分もRazerデバイスの01(一番左上のキー)に割り当てています。
HORI製の左手用デバイスには予め搭載されているので、左上のキーにはEsc以外のキーを割り当てることが可能です。これは個人的にちょっと嬉しいかも。

G13に比べてサイズがコンパクト

G13のキー配列はかなり横に広い形状になっており、一番左上や右上のキーは使っていないという方もいるのではないでしょうか。特に手が小さい方はちょっと手を動かさないといけないので、咄嗟に使うには不便だと思います。

また、WASDのWに当たる位置が一番上なので、その1個上が欲しいと思う方もいたのではないでしょうか。
HORI製は一番左の列を除いて通常のキーボードと同じ形状をしているためコンパクトにまとまっており、WASDもG13と比較して1段下になっているため、手の小さい方でも操作しやすくなるかと思います。

スティックの位置を調整できる

G13はアナログスティックの位置が移動できなかったはずなので、自分の手の形状に合わせてスティック位置を微調整できるのはありがたい仕様だと思います。
また、G13はスティックのトップが細く、スティックも若干硬くて操作しにくい(別売りのキャップみたいなものをつけてプレイしている人がそこそこいる印象)のに対し、F14はゲームパッドについているようなスティックの形状をしているので、G13に比べて操作しやすいのではないかと思います。
スティックの硬さはちょっと不明なので、そのあたりの操作感を試せないのが残念です。

F14の残念だと思うところ、不安な点

キーの仕様が書かれてない!

マウス&キーボードでゲームするプレイヤーにとってキーボードの仕様って一番大事です。
おもちゃのような中華製のデバイスでもメンブレンなのかメカニカルぐらいなのか書いてあるのに、この左手用デバイスにはそういった記述が一切ありません。

私はRazerの左手デバイスを使っていますが、正直メカニカルキーはあまり好みではないので、メンブレンだったら買ってみようかなーと思っていたのですがね…。

消耗品なのに受注生産品…?

こういうゲーム用のデバイスって消耗品なんですよ。
ビジネス用途で使うキーボードとかは普通に数年使えたりしますが、ゲーム用のデバイスというのは、常に同じキーを連打したりすることになるので、丁寧に使っていても2~3年で壊れてしまうことが多々あります。

実際マウスはG600を使っていますが、一番押しやすいキーによく使うスキルを割り当てているため、レイドばかりやっていると基本的に1年半ぐらいもすれば使用頻度の高いキーは効かなくなってきます(ロジクールは保証期間内であれば無償交換対応してくれるので、その期間を含めるとだいたい3年程度が消耗期間ですね)

予備機も含めて壊れてしまうと、別製品に乗り換えなければなってしまい、また新しい操作になれるのに時間がかかってしまいます。
レイドの視点からすると、手元の操作に慣れると画面に集中できるのでより快適にプレイできるので、同じデバイスをずっと使い続けられるか分からないというのは非常に痛手です。

ソフトウェアはどうなる…

ゲーミングデバイスにはそれを設定するソフトウェアが必要不可欠です。
ソフトウェアが起動していないと、各キーに自由にキーを割り当てることができません。

ロジクールは長年PC用のゲーミングデバイスを販売していて、それだけのノウハウがあるので、ソフトウェアGUIも悪くないですし、動作も非常に安定しています。
一方Razerに関してはソフトウェアが不安定で、アップデートを掛けるとデバイスが上手く動作しなくなったり、いつの間にソフトウェアが落ちてしまっているなんてこともあります。

HORIに関しては恐らくそういったソフトウェア周りについて余りノウハウが無いのではないかと思っているので、デバイスの操作性が良くてもソフトウェアが安定して動作するかが非常に不安です。

まとめ

以上、現時点でのF14についてまとめてみました。
個人的な感想である部分もあるので、参考になるか分かりませんが…。

お試しができないのに、受注生産で13,000円っていうのはちょっとお金を出すか迷うところですね。
G13でアナログスティックによる操作を愛用している方は、買ってみるのもアリ!かもしれませんが、これを期に左手デバイスに以降してみようかなんて方にとってはハードルが高い製品かもしれません。